新3回生短距離メニュー板

過去ログ9 2011/4/1 11:12

▼長谷川
坂下り走 A
月陸4月号p.147〜149で城西大監督の土江さんの短短用のトレーニングを紹介してる記事があんねんけど、そのトレーニングはさておき、最近ちょっと書いたギアと坂下りについての記述があるので、是非読んでみて下さい。

下り坂のはなしを自分なりに咀嚼して書いてみます。
フラットレースで、重心の高い走りを意識するあまりか、地面から「浮いて」しまう非効率な走りに陥ることが多々ある。
弾む意識は大切だけど、無駄に上へ弾んでしまうと地面をしっかりと押すのに妨げとなる。斜め前の下へ、まるで弾むボールに回転がかかってるかのように力を使う感じが理想か。
だから地面から離れない意識を(特にセカンドギア=2速の段階で)持つのが有効。
そしてそういう意識や動きを身につけるのに効果的なのが下り坂トレーニング。
かなり傾斜の緩い下り坂を100mほど普通にスーッと走ったり、上に跳ばないバウンディングをしたりする。
下り坂だから地面が下がっていくため、上に飛ぶ走りだと足が地面に届かなくなる。以下略

自分自身が気が緩むと「浮いた」走りになるから、そういうときは農G近辺の坂を30mくらい下ったり、試合前のアップで適度な坂を見つけてやってみたりしてる。萩生さんのアドバイスやねんけど、こういうための坂下りは大切なのは感覚やから納得いくなら短い距離で十分と言ってはった。

こういう目的の坂下りはメニューに入れる必要があるんだろうか。競ったりタイムを取るのは逆効果な気がするし、各自でやっても大丈夫なんじゃないか。
そもそも最近メニューでやったような80m坂下りもタイムとらなくてもいいかも。平地とのスピード比較のためタイムを取ってほしいと言ったのは自分のような気もするけど、、ご覧のようなタイムだし。以前書いたようにメニューとしやるにはもう少し考えを重ねてもいいメニューだと思う。
4/1(金)11:12

▼長谷川
坂下り走
ちょっと文献が古いけど(1992,,)
スピードが頭打ちになって記録が停滞する原因のひとつに、「筋と神経支配の自動化」が定着する、ダイナミックステレオタイプ(常同型)の形成が挙げられる。これはスピードの安定性には必要な一方、スピード養成の障害にもなりうる。
この常同型を一度打ち破るために、坂下り走やトウ・トレーニング、追い風走といったオーバースピードトレーニングが採用される。このトレーニングは、スピードをより高いレベルへ引き上げるための筋、神経系へのリハーサルと言える。

坂下り走(ダウンヒルスプリント)
ゆるい下り坂(2〜3%が最適)を利用。平地のタイムにマイナス0.2〜0.3秒の範囲が良。
傾斜がきつすぎるとブレーキ動作のため接地足を前に置きすぎる形になってしまう。

今の理論とちょいちゃうやろというとこは省いたけど宮川千秋著「短距離」を参考にしました。部室にあったんで今勝手に拝借してます。

重複もあるけど、前リンク貼った天野さんのページの説明も紹介

オーバースピードトレーニングは、選手自身の能力で出すことのできるスピードを超えるスピードを体験させることで、そのスピードで走るための技術や感覚(接地技術・接地感覚)を修得させるものです。
この種のトレーニングは、ある程度の高速重心移動下での接地技術を会得しているハイレベルの選手でないと逆効果になりますから、自分の技術のレベルを考えて取り組むようにしてください。
坂下り走…
坂を駆け下ることで加速度がつきスピードが増します。このトレーニングを行うときは、坂の傾斜が勾配3%以内の坂で行ったほうがよいと思います。
坂を下るとバランスを保とうとして後傾しがちですが、接地点が重心よりも前になると、平地を走ったときより大きなブレーキがかかるので、重心を前にかけるように注意してください。

というようにみんながみんなやったらいいっていう練習とは言えないかもしれないから、メニューとして全員でやるには要検討かなー。大橋さん達のアンケートのやりたいメニューに書いといてこういうのもなんやけど、、
4/1(金)11:11

▼長谷川
変形ダッシュ
冬にSDをやらないでいいという人がいるが自分はそうは思わない。SDやりたいから笑。
とかではなく、冬にSDをやらなかったら、低い姿勢で動く練習が無くなってしまい、春先に怪我するリスクを高めることになるから。しっかりアップできてたら冬にSDをやっても怪我はせんやろう。
しかし、真冬のSDは手がかじかんで「用意」の姿勢がとれないという問題があるし、量を積むのには適さないというのもある。
そこで代替案として変形ダッシュをするのがいいと考えられる。
人数があれば入れ替えにしたら楽しくこなせよう。

SDの代わりとしての変ダなら、「直立」という題目は意味をなさない。そもそも直立から競走のため素早く飛び出していくのはどういった効果を狙えばよいのだろう?
また、徐々にクラウチングに近い姿勢にしていけば、後で走練がある場合なんかはメニューのつながりとして良いと思う。腕立て(前)とかその場クラウチング、三点スタートとか。
4/1(金)11:09

▼長谷川
コーナーSD
昨日のメニュー コーナーSD
目的は間違いなくコーナリング。農Gの直走路でできたことをコーナーでできるか、その上でコーナーから膨れすぎたり、体勢を崩して内側を侵しそうになったりしない綺麗なコーナーワークを体得する。ひいては200、400の試合へのイメージ作り(つなげていく感じ)。
個人的なことを書くのも何やけど、昨日自分は上に書いたことを何一つできなかった。神谷の言葉を借りるとキレだけで走ってた、、飛び出しだけ考えててその後は滅茶苦茶。ただ全力。

ここで考えておきたいのがこのメニューのあり方。
距離定めず、タイム計測せずという点は前SDBに挙げた足あわせに通ずる要素やけど、3人で走るというところに自ずと競争意識は持たざるを得ない。タイムがない分他の人との相対的スピード差をコーナリングの優劣の尺度とする。そしてコーナリングやから他の人は200,400の比較的ゆっくりな加速を意識しているかもしれんくて、その判断にも確証がもてない。全力で飛ばして外の人より速くてもモヤッ。
だから距離をみんなが並ぶコーナーの出に定め、タイムを計ってもらうっていうのもありかなと。
まぁ他の人なんて気にするなというのが一番すっきりなとこかもしれないけど、それならもっと技術チェックしやすいようにできたらと思う。
昨日自分はコーナリングの際足先や膝がコーナーの内に入りすぎず、ちゃんと進む方向に向くようにしようと思って練習に臨んでんけど、走りながら下向いたらあかんし、結局できたんか分からん。モヤッ
ビデオをとってもらうのがベストやけど、人手やビデオ台数の問題もあるから、前はぎおさんのメニューでやったような2人組で互いの技術(この場合コーナリング)をチェックしあうっていうのでもいいと思う。細かな技術じゃなくてコーナー綺麗に走れてるか、つま先の向きとかそんなとこぐらいなら見たら分かるやろうし。
4/1(金)11:08

▼長谷川
SD(Start Dash)
短短と短長とフィールドがかぶって大所帯になりすぎることもあるけれど、SDでrestが長くなるのは別に結構なことなんじゃないかなと思ってます。窮屈やけど。
むしろ一本一本反省する時間があってくれる方が技術練としてはありがたいです。SDは技術練であって体力(筋力とか)向上が主目的ではない。
ビデオなんかもっと撮ってもらって走るたびにフィードバックしていけたら素晴らしいんだけど。

個人的にSD大好き。毎日やりたいくらい。実際高校では毎日やってたし。短距離の醍醐味。

技術的に考え出すといくらでもあり、ここでどうのこうの書くつもりはあまりないけど、30−50−80っていう距離設定はそれぞれのギアチェンジを順を追って練習していくねらいがあるっていうことはみんな意識してんのかなーと思うんで書いておく。まー自分があんま意識できてへんねんけど、、
30m:ローギア(一時加速)⇒セカンドギア(二次加速)
50m:セカンドギア⇒トップギア(等速過程)
(80m:上記のおさらい+等速維持 かな?)
100mの場合ちょうどギアチェンジに集中できる距離が上のようになるらしい。
つなぎ目がわからんようにスーッと切り替えていくのが大切みたい。

それと30m、50m、80mとあるけど、トルソーなんかしちゃったりしてその距離を全力で走り きる わけではなくて、100m全体の中での段階を押さえながら走らなければいけないということを自分も知ってるよということで書いておきます。下回生とかと走るとついむきになってしまいがちやから‥ 
ここで100mと書いたけど、これはあんまり根拠のない持論で、加速は100mのそれができれば200,400mもできないわけがないというもので、よって通常のSDは短長も短短と一緒に100mのようにガンガン加速したらいいと思ってる。
400mのように距離をかけてじわじわ効率よく適切なスピードまで持っていく練習は、それ用に場を設けてもいいし(60m加速走とか)、試合前の調整で個々練習するので十分かなと思う。まずもっと急なスピードアップに対応できる技術とそれに伴う最大スピードの向上をものにすることがSDの目的と考えている。それができれば400mの加速も楽になるに違いない。
400m選手も、男子で100m11秒2を切るくらいのスピードをとりあえず目指すのが記録向上に対して遠回りにはならないと思う。

知ったかぶってるみたいで心苦しいねんけど、短長(もちろん自分も含め)ももう少しSDを改良していくよう努めたほうが良いのではとよく思ったりする。
さらにいえば中距離も時々でいいから、効率よい加速を得るために、スタブロを使ってみていいんじゃないかとさえ思う。そこからスタンディングにつなげていく感じで。

また、 ドリル感覚でスタート練習として、タイムを計らず各々で20〜30mダッシュするようなのは短長ももっと頻繁にやっていいと思う。
短短の人たちは結構自主的に意欲的にやってるみたいやけど。
レース直前のブロック合わせてから走ってみるやつみたいな感じ。

そもそもSDが週1っていうとこにもいっぺん疑問をもってみていいと思う。
80mSDとか100m専門の人にとっては間違いなく普段やる練習の中では一番試合に近い大切な練習やし。
時期によっては週2にしてもええんちゃうかな。
そして繰り返しになるけどスタブロをつかっての技術確認は自主制になるけどもっとやろうという雰囲気が欲しい。

自分の高校の練習はほとんど参考にできんけど、前書いたように毎日やっててんけれどタイムなんて計ったことなくて量的にもドリルといった感じでやってた。
それと毎本、試合のようにブロック合わせてから1回飛び出しの練習をしてた。人数少なかったからできたんかな。
4/1(金)11:06

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