短距離メニュー板

過去ログ198 2022/10/21 20:43

▼長谷川
日本陸連が出してる現行の規則(の運用)を見ると、どうやら
・靴は原則として既製品(市販品)。その他(カスタム品や開発中製品)ならWAの承認が必要
・インソールは取り外し可能なこと
てある。プチプチ入れるだけなら違反にはならないんちゃうかな

https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202205/11_142102.pdf

てかIAAFって2019にWA(World Athletics)に改称されてんやな、知らんかった

厚底スパイクが今後変わるのかパット読みわからんかったけど、規制が必要かの判断ラインは規則にまとめられてる下記に尽きるように思う。特に1.2.3

1.2 本規程は特定の制限を加えたり要件を損なったりすることなく、以下の原則の均衡を保つことを目指している。
1.2.1 陸上競技のスポーツにおける公平性。
1.2.2 高度な肉体的、精神的要求が課せられている競技者の健康と安全(怪我の防止を含む)を担保する措置。
1.2.3 陸上競技でのパフォーマンス(記録を含む)は、競技用靴のテクノロジーに対する人間の努力の優位性と、その進歩(例:意味のある競技を可能にする進歩)によって達成される。
1.2.4 競技者が高品質、革新的、一流の競技用靴で競技することを望んでいるとの認識。

努力した選手がいい靴を入手した凡人に負けることがあれば規制しなければならない。そして規制の範囲の中でまたいい靴を作っていくことになる。
この手の話は水泳のレーザーレーサーの印象が強い。レーザーレーサーの生地(製法)は北京五輪の記録ラッシュの後で禁止になった。15年近く経つなかで、ぼちぼち当時打ち立てられた記録も破られつつあるとか。その水着は禁止になったけど、その理論は後の泳法に取り入れられたらしい。
厚底シューズが仮に禁止になっても、その後のフォームとかトレーニング理論は生身で同じ走りを追求していくことになるやろう。相撲でもとって踵の皮厚くすんのかな


▼かなやま

ほんまにしょーもない話で申し訳ないけど、昔伊東家の食卓で、10cm四方に切ったプチプチを、プチプチ面が中になる様に1/4に折って、靴の中敷きのかかと部分に貼り付けると走るの速くなるっていうのやってた。
厚底が流行り出すとまた制限かかるかもしれへんけど、ルール的に、このプチプチは違反とかになるんかな?


▼眞武
いつの間にかシーズンも暮れ
東京に戻ってきて2か月、もうシーズンオフとな。
年のためか年々時の流れが速くなってきていますね。

東大戦完全勝利なんてあるんやね。
今日は田島記念やったけど、標準記録調べたら10"55、ターゲットナンバー制
(定員以上に達したらランキング下位の選手は棄権待ち)
になっていてびっくりした。全盛期の石田くらいしか出られへんね。
日本GPシリーズとなってから京大特別枠ってのももうなさそう。

厚底スパイクの話題が出ていたのでこの2シーズンほどスパイク界隈を追っかけた所感をだらだらと書きます。
要は「足底にバネとか仕込めば速く走れるんじゃない?」という
昔誰もが思った内容が現実になってしまったもので、
アキレス腱の短い日本人にはピッタリなスパイクだと思っています。
つま先に厚みがあるため筋力無い人でもカーボンプレートの効果を享受できるので、
走っていてかなり楽です。

・ナイキ
マックスフライ
カーボンプレートとエアバックをつま先に搭載した奇妙な機構を持つスパイクで、
昨年の東京オリンピック決勝で全員が履いていたことで一躍有名になり、ここから大部分のスプリンターがこぞって
買いあさるようになった。スプリンター界隈外には確かに知られていなかったかも。
カーボンだけだと硬すぎるところエアバッグのクッションでたわみを持たせてしっかりバウンドさせてくれる。
走った感じボールを踏んでいるような感覚で、かなり足先のコントロールが必要だが、
反発は今までのスパイクとは全くの別物。
一部では「ドーピングスパイク」とも言われ、あのボルトも批判しているくらい高性能。
しかし、分厚い(マラソンシューズでSDするようなもの)ため、スタート頼りの選手は感覚狂いやすい。
また、つま先のエアバッグがパンクする恐れがあるため非常に壊れやすく、
下手すれば1,2か月試合でしか履かなくてもダメになるという最悪のデメリットがある。
今年夏に熱されたタータン上で走ることで樹脂が傷み、全カレ前にパンクして試合用スパイクが無いっていう事態が
頻発したらしい。万一に備え常に予備1足が欲しいくらい。
品薄、壊れやすい、高性能の3拍子揃ったことで、年3回も色違いが発売されているにも関わらず
需要に供給が全く追いついていないことで転売ヤーに目を付けられており、
ナイキストアやstepで販売開始1分で即売り切れ→メルカリで50000円とかで売られていたり、
フィッシング詐欺用の偽サイトまであったりする。片足パンクでも15000円で売れるらしい。
僕も去年たまたま入手でき、今年のSBはこの靴で出したものだが、
20~50m辺りの動きがかなり良くなった。

・アディダス
アディゼロプライムSP2
こちらはカーボンとクッションを組み合わせたスパイクで、跳ね方がマックスフライと全然違う。
純正な圧底スパイクはこちらだと思う。
世陸時にまったくPRされずに発売されたため、気づいた人しか買えなかった。
ノアライルズがこれで200m米国記録を作ったことで爆発的に人気になり、今は一切の市場から消えている。
こちらはアッパーが薄いくらいでそこまで壊れやすいわけではないため、来年次第に普及していくと思う。

・アシックス
ナイキにいつも2年ほど遅れて追随しているアシックスだが、
今年ちゃんと厚底スパイクの開発はしているようで、海外でNR樹立に一役買っているらしい。
日本では音沙汰ないが、
今は「世界大会では市販スパイクしか履いちゃダメ」というルールがあるため、そのうち公表されるだろう。
山縣がアシックス提携選手となったので、来年何かお披露目があるのではと勝手に予想している。

・ミズノ
エックスブラストネオ
3年ほど前にジオ〇〇というスパイクが全部無くなり、エックス〇〇というシリーズに変わったのだが、
これが大不評。ソールは良さそうなのだが、アッパーが固く、重いため、履いている人が大分少ない。
そのため大学以上となるとほとんど見かけない。
かろうじてクロノインクスだけ2013年モデルから変わっていないのでそれだけで生きている印象。
昨年から飯塚、金井、松下選手などにクロノインクスを厚底に改造したものを履かせていたため、
それが発売されると思っていたのだが、一般発売されたのはエックスシリーズで、
やっぱり重い。インクスの1.8倍くらい。重すぎて足先が辛い。
来年も5,6万するオーダーメイドでしか作れないもよう。
僕もその一人だが、今年ミズノのやる気の無さに失望した人はかなり多い。
10年後ミズノが短距離市場から撤退してそうに思えてきた。

おそらく来年もトップ層はナイキかアディダスに集中するだろう。
国内メーカーが見向きもされなくなっておりちょっと悲しいが、
やはり日本企業は進化に弱いのだろうか。


▼長谷川
時の流れは速いねぇ
東大戦はシルバーウィークに夏休みをとって各県の山を渡り歩いてる間に見落としてしまったけど、日常でバタバタしてるうちに現役の活躍も陸上界の情勢も変わっててびっくりする

東大戦総括号が届いた。それによると
・女子は全種目スコンク(ワンツー)の完全勝利。今の東大は女子選手が少ないとこ、専門外にもエントリーをして勝負の形を作ってくれたことには感謝
・男子は思いの外苦しんだ。前半の高と100でリードを作っておけたのが大きかった
・男子は5連勝、女子は3連勝
・3年ぶりに蒼穹の歌を歌えた
・男子マイルは400の3人(1,2,5位)+スーパールーキー高橋くんで楽に勝てそうなもんやけど、3走まで抜きつ抜かれつで4走、後半まくられて負けちゃったみたい。東大の試合運びがうわてやったとのこと。あと、高橋くんが直前コロナ関係とケガで練習積めてなかったみたい
後ろ向きな話、マイルで総合逆転されないで良かったね

国体も終わってシーズンオフかねぇ
特筆する記録はなかったかなと思うけど、いつからか、300、男女混合マイル、少年300Hとかできてて驚き。試合時間短縮とかがねらい?


▼かなやま
東大戦結果見た
男子は僅差で勝利、女子は見間違えじゃなければ完全勝利?こんなの今まで見たことない。どういう展開なのかは直接見てないから分からないけど、2校対抗なのでもう少し頑張ってもらわないと本当の意味では楽しくないよね。
あと日程が関女の前になってたね。今年は京女とのop参加やったみたいやけど。


199197

掲示板に戻る