てがみ

過去ログ37 2012/9/6 3:51

▼ロックオン・ストラトス
迷惑掛けっぱなしでごめん。
名前、呼んでくれて嬉しかった。

ふたりで見た朝焼けと、あんたの掌の温もり、
生涯忘れない。

本当に伝えたかったことは明かせなかった。

臆病な俺を、赦してくれ。
9/6 3:51

▼ティエリア・アーデ
僕の馬鹿ライルへ、33ヶ月の記念として宛てる。

君を殊更に苦しめる夏の収束、秋の到来が何よりも喜ばしい。
10月まで過酷な残暑が続くとの予報など万死だ。
早く冬になれば良い。それが今の僕の切実な願いだ。

互いに無意識に触れまいとしている領域があるのは確かだろう。
傷つけてしまうのではないかと危惧している。怖いんだ。
迷惑を掛ける事態も心苦しいが、僕の至らなさで苦しめたくはない。

しかし、君は思いがけないタイミングで幸せだと告げてくれる。
思考のみに頼らずにいることの大切さを、改めて教えられたように思う。
君と居ると、世界が更新されて行く。

いつもありがとう、ライル。
大好きだ。

先月以上に、今月も大好き、だ。
9/1 22:47

▼ライル・ディランディ
俺の可愛いティエリアへ。
2年10ヶ月の記念に。


8月は暑かったな。
互いの元々の体調の悪さは分かってはいるが、暑さの所為だけじゃなく色んな要因で体調不良だったよなぁ…。

でもさ、改めて分かり合えたというか…少し突っ込んだ話が出来て良かった。
この、ちょっとずつ分かり合える感じが心地良いと思う。

例えば偏頭痛なんて絶対に知らない方が幸せに違いないのに、天候で同じような症状をお前と確認するのは幸せでさ。
お前と居ると間違いなく幸せな事が増えていく。

改めて、いつもありがとう、ティエリア。
平凡な日常が苦痛なのに、こんなにも幸せに思えるのはお前のおかげだ。

今月も何気ない日常の話をしよう。
よろしくな、ティエリア。

大好きだ。
9/1 15:02

▼ビリー・カタギリ
――…解っては、居るんだ。
僕の研究は君に翼…いや、空を与えると同時に、僕にとって等価とは云い難い程大切なものを引き換えにしてしまった。

君は戦場で最前線に立つ軍人。僕はその機体をカスタムする技術者。
シンプルに考えればそれで済む事だって云うのも、頭では解ってるんだ。

何人もの軍人を見送ってきた僕がこんな事を思う日が来るなんてね、おかしなものだよ。
…『引き止めたい』…――か。僕も案外我慢弱いのかもしれないねぇ?

グラハム、君は自分で気付いていないだけで少々…うん、語弊があるね。かなり無茶をする悪癖がある。
きっと君は否定するだろうけれど、以前言った通り僕は君が思う以上に君を見ているよ?
そして君も、僕が思う以上に僕を見ている。それは事実だ。

……――待ってるよ。
あぁ、解ってるとは思うけど、君が居なくなったらその左利きカスタムフラッグを扱える人間は居なくなるからね。
機体は量産出来ても、それを乗りこなせるパイロットはこの世界にたった一人なんだから。
…うーん、僕の言いたい事は伝わったかな?(苦笑)

君が帰って来た時に温かいコーヒーとドーナツ、後はそうだなぁ…フィナンシェ、用意しておくよ。勿論フラッグのパーツもね。
だから君は全力で空を翔けて来ると良い。
戦地に赴く人間にとって、感情は邪魔にしかならないんだろう。でも、僕は技術者だからね。想ってる事位は自由にさせておくれよ。

いってらっしゃい。
僕はここで、待ってるから。

愛してるよ。
8/29 22:06

▼グラハム・エーカー
私の眠りが浅いと、君は言う。

其れも、長い軍人としての執務に因って身に付いた習性の様なものだと、認識して貰って差し支え無い。

ただ、敢えて言うならば君という存在其のものが、私の睡眠を妨げている等とは思わないでくれないだろうか。

こんなにも私の中に大きく、深く根付いた大樹は神々しくこそ感じはすれ、疎ましく等有り得様筈も無いのだよ。

君の鼓動が私を癒し、君の声が私を誘なう。
其の先に在る未来は、決して私だけのものでは無い。

君が居てこその未来。
そう、記しておいて貰おう。
君の、心の中のメモリーに。

私達の育む愛という文字の天地の比率。
即ち是れ黄金律。

君には解るかね?此のクロスワード。

偖て、君の答えは明日の夜にでも聴かせて貰うとして、私も旅立つとしよう。

君の待つ、手弱やかなる世界へと。

お休み……―私の眠り姫。
8/27 23:23