†晒しの楽園†

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4 き
生活保護の基礎知識


生活保護は、それ自体を規定している「生活保護法」によって定められている国民の権利で

す。それでは生活保護法はどのようにしてできた法律なのでしょうか。生活保護法の制定につ

いて調べていくと第二次大戦終了後までさかのぼることになります。戦後に国民の生活を守る

ための社会制度がうぶ声を上げることになりましたが、その道のりは決して簡単なものではあ

りませんでした。ここでは生活保護の歴史について説明していきます。

第二次大戦が終了した後、世界的に民主主義の本格的な確立について叫ばれるようになりまし

た。実際にそれまで大国の植民地であった国々が第二次大戦後に次々と独立したと言われてい

ます。そしてこのような時代の流れの中で、国民に人間らしく生活する権利を与えるべきでは

ないかという議論が出始めるようになりました。

これがいわゆる生存権と呼ばれる権利で、この権利を確立するために制定された法律が生活保

護法になります。日本では生活保護法は1950年に制定されましたが、生活保護法が適用さ

れるかどうかについての基準は、時代の流れと共に何回か変わることになります。

1946年の旧生活保護においては、全ての日本国在住者で法律が定めている基準を満たして

いる者について生活保護が適用されていましたが、1950年の新生活保護法の制定によって

日本国内在住者で日本国籍を持つ者だけに適用されることに改正されました。その後1954

年には、正当な理由があって日本国内に在住している外国籍の者にも準用することになりまし

たが、外国籍の者には生活保護決定に対する不服申し立ての権利が認められていません。
(S)




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