†晒しの楽園†
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31 キョンキョンこれ見たら宮本武蔵嫌いになるぞ
宮本武蔵 は、細川藩の剣術指南役・佐々木小次郎 を巌流島の決闘で殺している。
その後、細川家に仕官を求めた武蔵のもとに、村上吉之丞からの果たし状が送られてきた。
慎重な武蔵は、吉之丞の情報を集めようと人々に聞き回った。
「吉之丞は相当強い」「流派は二階堂流で師は松山主水、吉之丞は一番弟子」
「一文字・八文字・十文字があり、一文字は横斬りの技、八文字は袈裟懸け斬りの技、十文字は縦と横をほぼ同時に斬る奥義」
「師・主水は生前吉之丞様と藩主・細川忠利公に一文字と八文字までしか伝授していない、奥義は誰も継承していない」
ということを知る。
奥義を継承していないことを知った武蔵は安堵したが、次の情報を聞いて武蔵は驚愕した。
「弟弟子の忠利公は相当の強者であり、元々は柳生宗矩の弟子であったが、主水の教えを受けた途端に宗矩から一本を取れるまでになった。
しかも宗矩はなぜ負けたのかその理由が分からなかった。そんな忠利公でも吉之丞にはまったく歯が立たない」
武蔵は、吉之丞が柳生新陰流を大成させた男・柳生宗矩よりも強いことを知った。
さらに二階堂平法には、奥義の他に「心の一方」という秘術があることも知る。
二階堂平法の無敵さに驚愕した武蔵であったが、松山主水が寝込みに討ち取られたように、一計を案じて戦う方法もあった。巌流島の戦いでわざと遅刻したように策を用いるのは武蔵の常套手段であった。
しかし果たし状には「遅刻厳禁・待ち伏せ厳禁」と書いてあった。手も足も出ないと判断した武蔵は逃げ出した、という逸話が伝えられている。
(au)
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