一草庵

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紙飛行機乗つてみたいな十二月

ぬひく゛るみ看板に出す十二月

漱石の全集重し漱石忌

ときどきは石に座つて大根売


ホトトギス四月号より
セーターや静かな胎動感じつつ

花鳥諷詠、三月号
やはらかな手を刺す如き冬木かな

釣り舟やこゝろもとなき冬の空

しぐるゝや泣いてゐるよな犬のかほ


円虹・三月号より
匂ひする秋茄子嫁のソテーかな

秋の昼てふてふ舞うてゐるところ

亡き人や野菊の墓に手を合はせ

過去てふも昨日のことよ薄紅葉


ホトトギス。25年3月号より。
山荘は思ひの他に散紅葉
一人の夜しづかに胡桃割つてをり

山荘に先客ゐたる秋の蝶

見送りの人二三人秋遍路

円虹・二月号より