かまぼこ...
それは
優雅に
典雅に
華やかに
美しく…
そして儚い…

豆腐にはあるか？
あの板と白とピンクの三つ巴が!!
豆腐にはあるか？
高度6000メートルから落としても決して砕けない強度が!!
豆腐にはあるか？
あのしなやかな喉ごしが!!
豆腐にはあるか？
好きなアニメの最終回を見逃した悲しみを癒やしてくれる暖かさが!!
豆腐にはあるか？
板から切り離す瞬間、まるで親子の永遠の別れのような悲しげなドラマが!!
豆腐にはあるか？
こんな世界でも、もう一度全てを信じてみようと思えるような傷心に染みるパッケージが!!
豆腐にはあるか？
秩序も混沌も人が作りし幻想に過ぎないと悟れるような、噛んだ瞬間の喜びが!!
豆腐にはあるか？
たい焼きを尻尾から食べよでも頭から食べよでもない、腹から食べようと思えるあの雅な外観が!!

そう...
豆腐豆腐と言えど
所詮はあの謎の液体に浸かってなければ状態を維持出来ず、乾けば豆腐特有の有害ガスを放ち、世界に暗雲をもたらす、神の作りし人を惑わす玩具に過ぎぬのだ!!
世界は幾度となくかまぼこに救われた…
しかし豆腐はどうだ？
世界対戦勃発の直接的原因となり、世界を惑わし、外国人に日本の首都は豆腐だと刷り込み、地球の中心には高熱の豆腐があると無垢な子供を騙し続けている紛い物は!!
紛れもなく豆腐こそ世の中の紛い物ぞ!!
かまぼここそ神!!
いやっ!!
かまぼここそ我ら人間の証、世界の証、この太陽系の全ての象徴であり真実なのだ!!