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インドのウタール・パラデシュ州に日雇いの農作業で生計を立てる貧しい一家があった。両親の稼ぎだけでは生活出来ず、18歳になる娘ジャンワティと12歳の弟チャトラパルも共に農園で働いていたが、それでもまともに食事さえ取れない貧窮状態だった。

その日、父ラム・バロセは、3日ぶりにわずかな収入を得て、わずかな米を買い、家に戻った。その半分ほどを夫婦で分け合って食べ、残りは娘と息子のために残しておいた。

3日間何も食べていない姉弟が空腹に耐えながら家に戻ると、弟が飯の乗った皿をすぐに見つけた。両親は仕事を探すために出かけた後で不在だった。両親が自分たち2人の為に残してくれた飯であることは、もちろん彼にも分かっていたが、ただでさえ少ない量の飯であり、彼は育ち盛りの12歳である。

彼は皿を手に取ると、姉には分けてあげないと宣言した。もちろん姉は納得しない。やがて言い争いから、つかみ合いになった。しかし、衰弱した18歳の姉より12歳の弟の方が力が強かった。

姉があきらめると、弟はごくわずかな量の飯を一気に胃袋に収めてしまった。しかし、空っぽになった皿を見つめる姉ジャンワティの目からは、なぜか怒りの炎が消えた。代わりに大粒の涙が溢れ出た。

これまでジャワンティは、6歳年下の弟に心からの愛情を注いできた。彼女は、その愛しい弟に近づくと頬に優しくキスをした。弟チャトラパルは、なぜ姉がキスをしてきたのかわからなかっただろう。

キスをした後、姉は家の中の高いところにロープを結んだ。そして、足場に上ると、輪にした部分を首にかけ、足場を蹴った。
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