1 ライル・ディランディ

ランチアラリー、メンテナンス完了

悪いな、にーさん
仕切り直しだ

またあんたと、こうして再会できたんだし、存分に甘えてくれて構わないんだぜ?
俺も、思い切り甘やかし倒してやるから、覚悟しろよな
46 ライル・ディランディ
取り敢えず、ソレ仕舞えよ(視線で財布示し)

悪いけど、もうアンタに経済支援して貰ってた頃とは違うんだ
マイスターじゃなくなったアンタより、今なら俺の方が懐事情は裕福だと思うぜ?

繊細なアンタを、手取り脚取り、腰まで取って全身全霊、愛してやろうっての

オーライ?(悪笑)

アンタは大人しく、されるがままのマグロでいい
どうだい?悪くない話だろ?

お互いに、気持ち良くなれる
47 ニール・ディランディ
………ライル、真剣な話をしたい。

お前は、俺を欲しいと言ってくれてる。何だかんだと誤魔化しては来たが、嬉しくない訳じゃなかった。
ただ、俺が…―臆病なだけで……

性別や、血の繋がりって大きな問題だって、お前となら…乗り越えて行けると思う。けど、な……お前の言う様な求め方をされても、俺には応え方が解らない。
お前を…幻滅させちまうかも知れない…


何よりこの場所は、そういった処じゃないしな?

ライル、そろそろスレも満ちる頃だ。
このままの関係を続けて行くのか、それとも…………お前の気持ち、訊かせちゃくれないか?
48 ライル・ディランディ
やっと、その気になったのかい?

だったら、俺も茶化し無しで応えるよ

アンタが欲しい
この気持ちは、変わらない
何度も伝えただろ?
たとえ、何を引き換えにしたって、俺はアンタを手に入れたいんだ
むしろ、何かと引き換えにアンタが俺のもんになるって言うんなら、安いもんだ

この世界と引き換えにしたって、俺が悔やむ事は有り得ないねぇ

アンタに俺が幻滅するとかさぁ
勝手に決めんなよ

そんな生半可な気持ちじゃないっての
‥‥全部、俺のものにする

アンタの方こそ、覚悟は出来てるんだろうな?
その左手のリングは、当然外して貰う

―‥‥オーライ?
………応えてくれて、サンキュー。

けど、俺には世界と引き換えになんて大それた価値は無いと思うぞ?

利き眼も使えないし、な。
それに…このリングも、自分では外す事だって出来やしねぇ。
イカれちまった儘なんだよ。右手…

なぁ、本当にいいのか?俺で。


――…ライル、お前が外してくれ。
このリングと、俺は決別する。
お前から、逃げない。
お前と向き合って生きて行く。

隣に、居させてくれ。

―……………愛してるよ。ライル………