1 ライル・ディランディ

言葉を掛けてくれた兄さんへ

間違ってないとは思ってるけど、勇気を出して。


――…サンキュー、兄さん。

実は友達が悩んでたもんだからどうにかしてやりたくて、話聞いて元気づけたりしようとしたんだけど変わらない様子でさ。
……だから、ちょっと自信が無くなっちまったんだ。

でも兄さんからの言葉で勇気づけられたよ。らしくねえなって言われるかもしれないけどさ、――…ほんと、兄さんは良い事言うよな。
ちょっと涙出て、泣きそうになった。

…信じてみるよ、兄さんが言ったそれらを、さ?


だから俺は掴めるもんがあるなら足掻いて、もがいてやる。


本当にサンキュー、兄さん。


――…お礼、ちゃんと兄さんに伝わりますように。


これ、俺の自己満足だからさ…不快だったりすんなら言ってくれよな?すぐ消す。
2 ニール・ディランディ
ライル、メッセージありがとな?
まさか、勝手にお節介を焼いた俺に宛てて、お前が言葉を返してくれるとは思ってなかったもんだからよ。ちょいと、目頭が熱くなっちまったぜ。
人間、歳を取ると涙脆くなるってのは、強ち嘘じゃないのかも知れないなぁ?

なんて、俺事情は兎も角だ。

お前の友達にも、一日も早く心の平穏が訪れる事を祈る。
そして、お前の気持ちもちゃんと伝わる様にな?

悪足掻き上等!
諦めて、手を離してから後悔したって遅いんだ。
外聞なんぞ、気にする必要は無い。お前はただ、そいつを信じて寄り添えばいい。
お前は、俺とは違って「絆」を掴もうとする気持ちを忘れちゃいない。それが、お前の強さだよ。ライル…

頑張れって言うのは、無責任に聞こえるか?
けど、俺はお前を…お前達を信じたい。
必ず、明日を掴み取るってよ。
明日の無い未来なんて無いんだ。

ライル、お前なら出来る。
明日を…狙い撃て!