4 オカルト
>>3
マサオはお婆さんが大好きだった。小学生の頃からチョクチョク遊びに行っていて、まるで本当の祖母と孫の様な関係だった。
お婆さんの家には、立派な花壇があり、花壇にはお婆さんの好きな花が所狭しと植えられている。マサオはお婆さんの家に遊びに行くうちに、何時しか花が好きになっていた。
(EZ)
5 オカルト
そんなマサオはお婆さんの花壇に、一ヶ所だけ変な場所が在る事に気付いていた。
その場所には菊の花が植えてある。何が変なのかと言うと、その場所だけ何故か花に一本一本名札が立ててあり、その名札には名前が記されていたのだ。
気になったマサオは、一度だけお婆さんに尋ねてみた事があった。
するとお婆さんは、「名前を付けて上げた方が、あの子達も喜ぶからねぇ」と言っていた。
マサオは、その時は別に何も思わなかった。ただ素直に、本当に花が好きなんだなぁ…と思った。
(EZ)