†晒しの楽園†

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そ上と産卵
 
 秋になると沿岸の河川と北上川にサケが産卵のために帰ってきます(そ上)。海にいる時は銀色をしていた体色も、河川に入る頃は、銀色のうろこが次第に黒ずみ、タテ、ヨコに紋様ができブナ毛となり、雄は“鼻曲りザケ”と呼ばれる様に鼻も曲ってきます。数々の障害を乗り越え、産卵場を求めてひたすら川をのぼるサケ。天然の産卵場は冬でも結氷しないような河床から湧水が出ている砂利地帯が選ばれます。これは、水温の変化が少なく、サケの卵が育つ環境に適しているからです。産卵は、秋から翌年の1月末ごろまで行われます。まず、群の中から意気投合したひと組、ひと組の夫婦が生まれ、それから巣作りが始まります。雌が産卵床になる穴を掘り、雄はほかの雄が近づくのを防ぎます。穴が掘られると、雌は数回にわけて放卵を行い、同時に雄は放精を繰り返し、受精が行われます。産卵が終ると、後は雌の仕事です。卵を外敵から守るために穴を砂利で覆います。産卵される卵は、1尾当り約3,000粒です。
 この様な産卵行動が3〜5日にわたって行われるわけです。サケは数日間、産卵床を守っていますが、やがて力つき雄も雌も息を引きとっていきます。
(PC)




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