20 オカルト
>>19
次の瞬間雷が鳴り響き、一瞬だがキッチンを照らし出した。
そこでマサオが目にしたのは、紛れもない母の後ろ姿だった。
一瞬、安堵感に包まれたマサオは母親に泣き付き、事の天末を告げようとした。
だがその時、また雷が光った。マサオは見たく無いものを見てしまった。
キッチンの上には、「誰か」の死体らしきバラバラの肉片が散らばっていた。
(EZ)
21 オカルト
>>20
マサオは、余りのショックに腰を抜かしてしまった。
へたれ込むマサオに、母が振り返った。
「おかえり。遅かったわね」母はそう言いながらマサオに近付いていく。右手には血まみれの包丁が握られている。
マサオは必死に立ち上がろうとしたが、立てない。床に爪をたて、這うように後ろに下がった。
「今日は何の日か知ってる?」怯えるマサオに近付きながら、母は言った。
「彼方を殺す日なの」………………………………………………
(EZ)