16 オカルト
>>14
後退りをしながら、振り返るとお婆さんが立っていた。
「そこで何をしているんだい?」そう言うお婆さんは右手にカマを、左手に血まみれの猫の死体をぶら下げていた。
お婆さんの姿の余りの異様さに、マサオは凝視したまま、動けなくなった。
マサオの視線に気付いたのか、お婆さんはニッコリと笑い「これかい?裏の空き地を草苅りしてたらね、猫の死体が引っ掛かってさ」「どうやら、車に轢かれたみたいなんだけど、可哀想だから家に埋めようかと思ってね」と言った。
(EZ)