13 オカルト
>>12
マサオが一人歩いていると、案の定雨が降りだした。
鞄を抱えて走るマサオの目に、お婆さんの家が目に入った。
「雨宿りさせてもらおう」と思ったマサオのは、いつもの様に鍵の架っていない門を開け、庭に入った。
インターホンを鳴らしたが、お婆さんの出て来る気配はなく。
マサオは裏庭の花壇に向かった。すると、花壇が見える縁側が空いているのが見えた。
マサオは一先ずその縁側に腰を下ろし、雨が止むのを待ちながら、同時にお婆さんを待つ事にした。
どうせ家に帰っても、母親は遅くまで帰って来ない。いっそ、お婆さんと一緒に時間を潰した方が、安全だと思えたからだ。
(EZ)