10 無名さん
あげ
(PC)
11 無名さん
それで?
(PC)
12 オカルト
>>6
今日は6月1日。
事件の起こった日であり、事件の起こるであろう日だ。
放課後になり、全校生徒が帰宅を始める。不気味な静寂が辺りを包む。空は冷たく淀んでいる。
マサオと同学年の生徒の多くは、保護者が迎えに来ていた。
分かっていながらも、母親の姿を捜してしまうマサオだった。
が、当然忙しい母が迎えに等これる筈もなく、一人曇り空の下寂しく帰路に着いた。
(EZ)
13 オカルト
>>12
マサオが一人歩いていると、案の定雨が降りだした。
鞄を抱えて走るマサオの目に、お婆さんの家が目に入った。
「雨宿りさせてもらおう」と思ったマサオのは、いつもの様に鍵の架っていない門を開け、庭に入った。
インターホンを鳴らしたが、お婆さんの出て来る気配はなく。
マサオは裏庭の花壇に向かった。すると、花壇が見える縁側が空いているのが見えた。
マサオは一先ずその縁側に腰を下ろし、雨が止むのを待ちながら、同時にお婆さんを待つ事にした。
どうせ家に帰っても、母親は遅くまで帰って来ない。いっそ、お婆さんと一緒に時間を潰した方が、安全だと思えたからだ。
(EZ)
14 オカルト
>>13
どれくらい、時間が経ったのだろうか?何時の間にか寝ていたマサオが目を醒ますと、辺りは薄暗い夕暮れになっていた。
眠っている間に、雨も止んだ様だった。
マサオは、縁側から下りると、何気無く花壇の方に足を運んだ。
菊の花が雨に打たれ、悲しげにしょげている。菊の花の名札を眺めていたマサオは、ふとある事に気付いた。
嫌な予感がしたマサオは、恐る恐る鞄の中から例の新聞の切り抜きを取り出した。
タケル…ハヤト…ユウヤ…タケシ…。
新聞に載っている名前が、花壇の菊の名札に書いてある…。
マサオは全身が氷つく様な寒気に襲われた。自分が重大な過ちを侵していることに、今気付いた。
早く、一刻も早く此処から逃げなければ…。そう思うマサオの頬を雨がつたった…どうやらまた降り出した様だ。
(EZ)
15 無名さん
(EZ)