10 ASRS
19歳
AM00:13

一人となった見張りの隙を見計らい、ドラム缶から敵兵との間合いをストーキングで詰め、息を押し殺す。
スネーク『(今だ…!)』
兵士A『……!?』
背後から敵兵の首全体に腕を通し、回転させると同時に首から鈍い音が鳴り、見張りの排除を認識させる。
ゴキ!
スネーク『ふぅ…』
勿論そのままにしておく筈も無く、死亡した敵兵をドラム缶の中へ隠蔽する。
AM00:14
油とガスが混ざり合った匂いに息を止め、基地の壁面に造られたダクトを発見する。
スネーク『ハァ…』
口から白い息が漏れ、ダクトの中が寒い環境である事をスニーキングスーツから肌を通して実感し、アラスカ暮らしに慣れているスネークはCALL音に応答する。
大佐『状況はどうだ…?』
スネーク『今ダクトから潜入した所だ…』
暗く闇と化すダクトの通風孔の中を暗示ゴーグルを装着しながら進んで行く。
(W52T/au)