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千年ぶりの転生した主【18/20/X】

開いてくれたって事は主が奴の転生か?
閲覧ありがとう、取り敢えず奴は

PL条件
├高校卒業済18歳以上
├(激裏希望は20歳以上)
├戸籍上女性
├一般常識と良識持ち
└一日一通以上から可能

なんじゃが…全部当てはまったか?
もし当てはまらんのなら主は違うな、ここでさよならだ。すまん…見てくれてありがとう。


では残ってくれた奴に詳しく話すぞ。長いが滅入らず堪えてくれ。

――――――――――

わしは狐じゃ。
千年ほど昔わしは山の中で二人のんびり暮らしとった。相手は主の前世じゃ。奴は幼き頃狩猟に追われ崖から落ちたわしを助けてくれてな…そこから一目惚れじゃあ…、元より気付けば生きて数百年たっとったし化けるのはわかっとったが…主が生きとるうちにと必死こいて20年、人間に化けれるようにも妖力を使えるようにもなった。
奴に会いに行けばわしを助けた事は忘れているようじゃったが友になってくれた。更に年月がたてば思いも伝わり一緒に暮らしてくれるようになったんじゃ。

じゃが急に奴は消えた。別れの一言が書かれた文を残してな。

わしは理由が知りたく山を下り、奴の故郷に行ったが誰も相手にしてくれんかった。誰も何も教えてくれんかった。

じゃからな、燃やしたんじゃ。

作物も家も。命は奪わん…奴の同郷じゃからな。

しかし村を丸々焼いた所為か近くの村の坊主どもに知れ渡り捕まり、小屋を焼かれ封じられてしもうた。
立ててもらった暗い社の中で毎日奴との日々を繰り返し見続けたのに…気付けば顔は霞みどんな声で呼んでくれていたかも思い出せぬようになっとった。
村への償いだとわしの生命を徐々に削りどんな冷夏や日照りだろうと立派に実る穀物達。
体も子供に退行し、後百年も経たぬ内に尽き果て苦しみも終えると思っとったら


戸が開いたんじゃ。

封じられた戸の間から差す千年振りの日の光に目を痛めつつ見たのは、初めて出会った時の奴と瓜二つな主じゃった。

思い出せたことが酷く嬉しくて泣くわしに千年前と同じように『大丈夫?』と聞く主が奴の前世だとわしは確信した。
そのまま抱き締めたい問い掛けたい気持ちを堪え別れた。
十数年修行し、村にわしがいなくとも百年は穀物の実る分の力を蓄え、残したんじゃ。

これでわしは主に会いに行ける。
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お断わり時空メ