1 Kawasaki ZX-9R
信号待ちで…
オレは愛機(ZX-9R)に跨り深夜の街に走り出した。
マジー管が奏でる官能的なエキゾーストノートが夜の闇を切り裂く!
産業道路はオレの貸し切り状態だ…
オレは 0-100b加速を繰り返し、新しいショックの感触を確かめる。
10年乗り続けた相棒は『まだまだ現役だ!』と言わんばかりの凄まじい加速で応えてくれた。
オレは信号待ちで満足気にライムグリーンのタンクを撫でやった。
マジー管が奏でる官能的なエキゾーストノートが夜の闇を切り裂く!
産業道路はオレの貸し切り状態だ…
オレは 0-100b加速を繰り返し、新しいショックの感触を確かめる。
10年乗り続けた相棒は『まだまだ現役だ!』と言わんばかりの凄まじい加速で応えてくれた。
オレは信号待ちで満足気にライムグリーンのタンクを撫でやった。
(SO903iTV/FOMA)
2 続き
そのときだった!
突如キセノン系の白い光がミラーに写り込んだ!
4輪車のモノではない…
それは減速しながら右後方から迫ってきて、ゆっくりオレと同じ停止線に並んだ。
野太いアイドリング音…
存在感のある赤と黒の車体…
GSX-R1300…"隼"
オレは身震いにも似た嫌な感覚を覚えた。
突如キセノン系の白い光がミラーに写り込んだ!
4輪車のモノではない…
それは減速しながら右後方から迫ってきて、ゆっくりオレと同じ停止線に並んだ。
野太いアイドリング音…
存在感のある赤と黒の車体…
GSX-R1300…"隼"
オレは身震いにも似た嫌な感覚を覚えた。
(SO903iTV/FOMA)
3 続き
バイクと同系色のレザースーツに身を包んだ "隼"の乗り手がオレを睨みスロットルを軽く煽った。
ゴアッ!!!
空気が震え、暴力的な "隼"の放吠がオレを挑発してきた…
『ナメんじゃねえょ!』
オレも負けじとスロットルを煽った!
ヴォアッ!!!
するとヤツの目の色が変わった。
只の型遅れバイクではないことを察したようだ。
ゴアッ!!!
空気が震え、暴力的な "隼"の放吠がオレを挑発してきた…
『ナメんじゃねえょ!』
オレも負けじとスロットルを煽った!
ヴォアッ!!!
するとヤツの目の色が変わった。
只の型遅れバイクではないことを察したようだ。
(SO903iTV/FOMA)
4 続き
目前の赤信号の先には 1.3qの直線が続く…
2台のマシンが停止線をグリッドに、高ぶる魂を解放する瞬間を待っている。
交差する左右の信号が青から黄色に変わった!
重いクラッチを切りギアを入れる!
ヤツもバイザーを下ろし前方の赤信号を睨んだ!
オレはクラッチミートに備え9500回転をキープした!
2台のモンスターのエンジン音がけたたましく唸る!
ヤツは隼の爆発的加速に備えカウルに身を沈めた!
2台のマシンが停止線をグリッドに、高ぶる魂を解放する瞬間を待っている。
交差する左右の信号が青から黄色に変わった!
重いクラッチを切りギアを入れる!
ヤツもバイザーを下ろし前方の赤信号を睨んだ!
オレはクラッチミートに備え9500回転をキープした!
2台のモンスターのエンジン音がけたたましく唸る!
ヤツは隼の爆発的加速に備えカウルに身を沈めた!
(SO903iTV/FOMA)
5 続き
左右の信号が黄色から赤に変わった!
オレは眼を見開き、ギリリと奥歯を噛み締める!
前方の信号が青に変わる刹那…
ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…
右折の"→"が青く光った
オレは眼を見開き、ギリリと奥歯を噛み締める!
前方の信号が青に変わる刹那…
ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…
右折の"→"が青く光った
(SO903iTV/FOMA)
11 無名さん
9500回転?
12000回転でクラッチをいきなり繋いでみればいいのに…
それかニュートラルでアクセル全開状態からクラッチを切らずにギアを1速に入れてみればいいのに…
12000回転でクラッチをいきなり繋いでみればいいのに…
それかニュートラルでアクセル全開状態からクラッチを切らずにギアを1速に入れてみればいいのに…
(W42CA/au)
13 Kawasaki ZX-9R
>>5続き
ブビビビ…
肩すかしを食らった2台のモンスターマシンの脇を新聞配達のオヤジが乗ったカブが通り抜けて行った。
オレは隼の男をチラ見し心の中で叫んだ。
『さあ仕切り直しだ!』
ヤツもコクりと頷いた…。
再び命をやりとりするような緊張感が高まる!
ブビビビ…
肩すかしを食らった2台のモンスターマシンの脇を新聞配達のオヤジが乗ったカブが通り抜けて行った。
オレは隼の男をチラ見し心の中で叫んだ。
『さあ仕切り直しだ!』
ヤツもコクりと頷いた…。
再び命をやりとりするような緊張感が高まる!
(SO903iTV/FOMA)
15 Kawasaki ZX-9R
(>>14まあそう言うな)
ヤツの隼にはヨシムラのエキパイが付いていた。
他にもブレンボ6ポッドやステアリングダンパー…スタビ補強で武装している。
一見して本気で走り込んでいる隼と分かる。
いいバイクだ…
しかし…果たしてそのポテンシャルをしっかり自分のものにしているかな?
オレはヤツを横目で見ながらメットの中で微笑を浮かべた。
ヤツの隼にはヨシムラのエキパイが付いていた。
他にもブレンボ6ポッドやステアリングダンパー…スタビ補強で武装している。
一見して本気で走り込んでいる隼と分かる。
いいバイクだ…
しかし…果たしてそのポテンシャルをしっかり自分のものにしているかな?
オレはヤツを横目で見ながらメットの中で微笑を浮かべた。
(SO903iTV/FOMA)
17 Kawasaki ZX-9R
右折の"→"が消え、左右の信号が黄色に変わった!
ゴアッ!!!…ヴォアッ!!!
2台のモンスターは吠哭を繰り返し、力を解き放つ瞬間を待っている!
オレはギアを落とし、タコメーターの針を9500回転にキープした!
隼の男はダッシュ時のフロントリフトを力ずくで押さえ込むような極端な前傾姿勢をとっていた!
ゴアッ!!!…ヴォアッ!!!
2台のモンスターは吠哭を繰り返し、力を解き放つ瞬間を待っている!
オレはギアを落とし、タコメーターの針を9500回転にキープした!
隼の男はダッシュ時のフロントリフトを力ずくで押さえ込むような極端な前傾姿勢をとっていた!
(SO903iTV/FOMA)
24 Kawasaki ZX-9R
左右の信号が赤に変わった!
オレは眼を見開き前方のシグナルが青になる瞬間を睨んだ!
それはヤツも同じだろう。
唸りを上げるエンジン!
みぞおちに一筋の汗が流れ落ちる!
それは永遠にも感じる長い2秒だった…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
遂にブルーシグナルが点灯した!!
("落ち"が無くてスマン)
オレは眼を見開き前方のシグナルが青になる瞬間を睨んだ!
それはヤツも同じだろう。
唸りを上げるエンジン!
みぞおちに一筋の汗が流れ落ちる!
それは永遠にも感じる長い2秒だった…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
ドクン…
遂にブルーシグナルが点灯した!!
("落ち"が無くてスマン)
(SO903iTV/FOMA)
28 Kawasaki ZX-9R
>>26
まあまあまあまあまあまあ
そんなこと言わzni…
〜続き〜
ヴォアアアッ!!!!
オレはコンマ数秒の半クラ状態から絶妙なタイミングでのクラッチミートに成功した!
これ以上遅ければタイムロス。早過ぎればリフトアップしてしまい路面にパワーを伝え切れない。
ZX-9Rは弾かれたように加速を始めた!
タコの指針が跳ね上がる!
身体ごと引きずられそうな凄まじい加速G!
唸りを上げるエンジン!
コアアァァ…ッン!!!
"哭くような…"と形容されるKawasaki車ならではの乾いたエキゾーストノート!
沸々とアドレナリンが湧き起こった!
まあまあまあまあまあまあ
そんなこと言わzni…
〜続き〜
ヴォアアアッ!!!!
オレはコンマ数秒の半クラ状態から絶妙なタイミングでのクラッチミートに成功した!
これ以上遅ければタイムロス。早過ぎればリフトアップしてしまい路面にパワーを伝え切れない。
ZX-9Rは弾かれたように加速を始めた!
タコの指針が跳ね上がる!
身体ごと引きずられそうな凄まじい加速G!
唸りを上げるエンジン!
コアアァァ…ッン!!!
"哭くような…"と形容されるKawasaki車ならではの乾いたエキゾーストノート!
沸々とアドレナリンが湧き起こった!
(SO903iTV/FOMA)
31 Kawasaki ZX-9R
産業道路に2台のモンスターマシンが奏でる乾いたエキゾーストのユニゾンが響き渡る!
止まれの旗を持った奴はアッと言う間に後方視界に消え去ってゆく!
レブリミットから2速に入れた時だった…
隼の白いヘッドライトが9Rのミラーに写り込んだ!
既にヤツには数メートル程のリード差をつけていた!
『スタートはオレの方が上だったな!』
オレは早くも"勝ち"を予感した…。
オレは最高の空力パフォーマンスを引き出すべく、シャークスキンズ製アッパーカウルが作り出すエアカーテンの中に上体を伏せた!
止まれの旗を持った奴はアッと言う間に後方視界に消え去ってゆく!
レブリミットから2速に入れた時だった…
隼の白いヘッドライトが9Rのミラーに写り込んだ!
既にヤツには数メートル程のリード差をつけていた!
『スタートはオレの方が上だったな!』
オレは早くも"勝ち"を予感した…。
オレは最高の空力パフォーマンスを引き出すべく、シャークスキンズ製アッパーカウルが作り出すエアカーテンの中に上体を伏せた!
(SO903iTV/FOMA)
35 Kawasaki ZX-9R
2台のモンスターマシンは、降りてくる踏切の遮断機のバーをかい潜った!
メーター読みで時速140qを超えた!
オレは僅かにアクセルを戻し、一つ上のギアの初速度に回転数を合わせ、ノークラッチでシフトアップする作業を瞬間的に遂行した!
スコン!…小気味よい感触を左足爪先に返し、9Rは更なる領域へと加速を続ける!
その時だった…
ミラーの中の白い光が一瞬減速し、縦に揺らぐような挙動を見せた…。
メーター読みで時速140qを超えた!
オレは僅かにアクセルを戻し、一つ上のギアの初速度に回転数を合わせ、ノークラッチでシフトアップする作業を瞬間的に遂行した!
スコン!…小気味よい感触を左足爪先に返し、9Rは更なる領域へと加速を続ける!
その時だった…
ミラーの中の白い光が一瞬減速し、縦に揺らぐような挙動を見せた…。
(SO903iTV/FOMA)
39 Kawasaki ZX-9R
後方から聞こえる隼のエクゾースト音にはシフトアップ時に溜めのような"間"があった。
どうやらヤツはご丁寧にクラッチを切ってシフトアップ作業を行なっているようだ。
『ひょうし抜けだ…加速勝負の最中にそれは無えだろ?』
しかし…そう思ったのも束の間だった…
乗り手のテクニックに雲泥の差があるにも関わらず、隼は圧倒的なパワーでオレと9Rを追い上げてきた!
ミラーの中の白い光がどんどん大きくなってきた!!!
そして…
どうやらヤツはご丁寧にクラッチを切ってシフトアップ作業を行なっているようだ。
『ひょうし抜けだ…加速勝負の最中にそれは無えだろ?』
しかし…そう思ったのも束の間だった…
乗り手のテクニックに雲泥の差があるにも関わらず、隼は圧倒的なパワーでオレと9Rを追い上げてきた!
ミラーの中の白い光がどんどん大きくなってきた!!!
そして…
(SO903iTV/FOMA)
43 Kawasaki ZX-9R
0-400加速ならオレの勝ちだったかもしれない…
ヤツは隼の圧倒的な中間加速にモノを言わせ、オレと9Rをあっさり抜き去った…
4速に入れてからは勝負にならなかった…
時速200qを超える視界の中で、隼のテールランプがどんどん小さくなっていった…
そして暗黙のゴールとなる1000b先の信号を駆け抜けた…
遅れること約1秒…
オレもヤツの後に続いた…
ヤツは隼の圧倒的な中間加速にモノを言わせ、オレと9Rをあっさり抜き去った…
4速に入れてからは勝負にならなかった…
時速200qを超える視界の中で、隼のテールランプがどんどん小さくなっていった…
そして暗黙のゴールとなる1000b先の信号を駆け抜けた…
遅れること約1秒…
オレもヤツの後に続いた…
(SO903iTV/FOMA)
50 Kawasaki ZX-9R
大金と心血を注いで仕上げた相棒9Rも…
コンマ1秒を削り出す為に地道に磨いたライディングテクニックも…
圧倒的なパワー&トルクを誇る隼の前に儚く崩れ去った…
虚無感が渡来する…
ヤツは減速しオレが追い付いてくるのを勝ち誇ったように待っていた。
そして親指を立ててオレに合図し去って行った。
『坊や…お前が勝てたのは、そのモビルスーツの性能のお陰だよ!』
オレは心の中でランバラルの台詞をヤツに贈り、負け惜しんだ…。
コンマ1秒を削り出す為に地道に磨いたライディングテクニックも…
圧倒的なパワー&トルクを誇る隼の前に儚く崩れ去った…
虚無感が渡来する…
ヤツは減速しオレが追い付いてくるのを勝ち誇ったように待っていた。
そして親指を立ててオレに合図し去って行った。
『坊や…お前が勝てたのは、そのモビルスーツの性能のお陰だよ!』
オレは心の中でランバラルの台詞をヤツに贈り、負け惜しんだ…。
(SO903iTV/FOMA)
53 Kawasaki ZX-9R
(>>45ありがとう>>51スマン)
オレは道路脇に9Rを停め、ヤツのテールランプを黙って見送った…。
そしてオレは屈辱感にガックリと頭を垂れたのだった…
その時ふと思った。
いつも0-400を走った後に、信じられない位チンポが固くなるのは何故だろう?
― 完 ―
オレは道路脇に9Rを停め、ヤツのテールランプを黙って見送った…。
そしてオレは屈辱感にガックリと頭を垂れたのだった…
その時ふと思った。
いつも0-400を走った後に、信じられない位チンポが固くなるのは何故だろう?
― 完 ―
(SO903iTV/FOMA)
57 無名さん
マジレスしると、バイクでその速度は死に直結じゃん?
♂は死に直面すると子孫繁栄の本能から勃起するんだよ。
つまり、お前にとってその速度が勃起すら値しない普通の速度として認識できれば…
あるいは隼にも勝てるだろう…。
♂は死に直面すると子孫繁栄の本能から勃起するんだよ。
つまり、お前にとってその速度が勃起すら値しない普通の速度として認識できれば…
あるいは隼にも勝てるだろう…。
(SH902i/FOMA)