1 奥村燐

騎士と側近

なんか三流の小説タイトルみたいになっちまったな…。
それもこれも雪男の所為だぞ!俺がカッコ良く、護るぜプリンセスっつってんのに自分は側近が性に合うとかなんだソレ!!てゆうか俺への第一声が溜め息って……精密に言えば『…』って、オイ。やる気あんのかよ!!

…まぁ、それで恋に堕ちちまった俺も俺だけど…。雪ちゃんって呼んだだけで怒ったり、上と下を阿弥陀で決めようとか言い出したり…気抜くと襲われそうになるけど、そんなお前に俺はゾッコンです。可愛くて可愛くて、頭のテッペンから足の爪先まで全部舐め回しても足りないぐらいもっとお前を愛したい。

姫じゃなくても、俺がお前を護る。だから俺の傍を離れんじゃねーぞ?
(EZ)
雪男寝ちまったかな?探すのに時間かかっちまったからなー…。だってお前、それ関係のサイト片っ端から、しかも上から下〜手前から奧まで全部見て回ってたんだぞ!?目いてーよ!!

ったく、何で逃げっかな…。俺は雪男が好きっつったろ?確かにお前が兄弟愛の方に持ってったから、その方がいいのかって思ってそれに乗っちまった俺も悪いけど。

好きなら好きってちゃんと言えよビビりメガネ!ふざけんな!!

ああ、もうマジで馬鹿だアイツ。俺も馬鹿。2人で空回りしてんの、ダッセ。

1人で鬼ごっこやってるみてーだけど、俺はお前を捕まえたかんな。もう逃がさねぇ。
(EZ)
 
雪男に噛まれた。スゲーゾクゾクした。俺ってマゾなのか?
よく分かんねーけど、お前の痕が俺の身体に残るのが嬉しい。もっともっと痕付けろよ。俺をお前でいっぱいにしろ。

後で倍にして返すけどな。
(EZ)
 
ゲホッ、…うげーマジだりィ…頭いてぇ。

雪男に会いてぇ…。

 
(EZ)
きっとお前が思ってる以上に、俺は雪男の事が大好きだ。でもその想いはお前に届いてないんだろうな…。

本当は1日に何通もメールしたい。お前といっぱい喋りたい。お前に触れたい。

俺に魅力ねぇのは分かってるけどさ、それでも傍に居たいって思うのはやっぱ我が儘か?

お前の風邪が早く治りますように。
(EZ)
今日はもう帰ってこねぇかな…。少し話したかったけど、邪魔はしたくねーしな。

おやすみ、雪男。病み上がりなんだから無理すんなよ。ちゃんと休め。
(EZ)