1 メフィスト・フェレス

私の愛しのアナタへ

やや?まさかまさか、アナタにこの呟きが見つかることはないでしょうね。見つかった時には私はまさに絶体絶命!愛しいアナタになら見つかりたいし、見つかりたくないような複雑な感情です。 この私をそんな気持ちにさせるアナタは本当に罪つくりな存在だ。


出会ってからいくつかの季節を二人で過ごしました。アナタにとってそれは良きものでしょうか?それとも不安を与える日々だったのでしょうか。 私は悪魔。本心を語る術をもたない愚かな生き物。本心を美しい嘘と偽りで彩り己を守る。そんな私の虚勢も意地もアナタの前では意味もなく。何もかも捨ててアナタに跪きたい。
愚かな悪魔にどうかアナタの口づけを。息絶えるのならばどうかアナタの腕の中で。
優しく、清らかなアナタ。ただ ひたすらに。ただ がむしゃらに。ただ まっすぐにアナタを愛したい。 この私の弱さをアナタの手で拾って掬いあげてください。

アナタを愛しています。唯一無二のアナタ。
(EZ)