2#歳

武州時代の「てめェ」へ

俺の大好きな姉上と近藤さんに好かれてるとか思って浮かれてる髪の長いお前。トシとか愛称で呼ばれて喜んでんじゃねェぞ。近藤さんは皆に優しいんだ。姉上だって皆に優しいってだけだ。勘違いすんなよ。これだけは初めに言っておく。

姉上が、遠く離れたご友人の結婚を祝いに行くらしい。だから数日帰って来ない。姉上の嬉しそうな顔見たら、俺も笑顔で頷くしかない。勿論近藤さんには泊まりに来いって言われたけど、もうすぐある祭りの準備で忙しいのを知ってる。それに、一人で何でも出来るってとこ見せたいしな。そう思って迎えた一人の夜、からかうように言われた「寂しいんだろ、俺が一緒に寝てやろうか」ってムカつくてめェの言葉に強く反論出来なかった。あまりにも静かで闇が深い、初めての夜だった。


こんな設定でやり取り出来る土方コノヤローを一匹募集。仕方ねーから番犬代わりに傍に置いてやらァ。ワンって泣いてみろ、オイ。ロルはあんまり長いのはパス、こっちが短めでいいなら気にしねェけど。期間は特に決めてないから、お前が飽きるまで。自然消滅でいい、別れは悲しいだろ。ただ、一応事故かどうか確認だけはするだろうと思うんでよろしく。相手してくれる奴ァ下に例の台詞言われたロル置いとくから適当に返してくれィ。


(柔らかな笑みを見せ出て行った姉の残してくれた料理の最後の一口を口に放り、空になった食器を暫し眺めてから静けさを誤魔化すように寝る支度を手早く済ませ、戸締まりを確認するべく家中を歩き回れば突然濡れた己の頬に驚き頭に乗せていた手拭いで隠すものの頭上から降りてきた神経を逆撫でる声に手拭いを勢いよく捨て去り)…泣いてねーよ!…うるせェ、ちょっと背が高いってだけで生意気だ、お前なんかすぐ追い抜いてやる。