一ノ瀬トキヤ
やはり送るべきではなかったのかも知れませんね。
綺麗にさようならをしてそのままにしておけばよかった。
もう1度貴方と言葉を交わしたいなんて願ってはいけなかったのです。
多くを望んだが故にバチが当たったのですね
神宮寺レン
朝から言葉を交わせてないだけなのにこんなにも寂しくなるとは思わなかった。
いつもなら昼間になにか一言でも言葉が置いてあるのに。
…大丈夫、忙しいだけ、だよね。
神宮寺レン
勝手に期待していただけさ。
キミからの言葉があるんじゃないか、って。
たった一言、欲しかっただけなんだ。

…勝手に期待していただけだから、勝手に傷つくだけだよ。
まさか、先に寝てろって言われるとは思わなかったな。
あーあ…本当に先に寝てしまおうかな…。
待っていても虚しいだけだよね。

言葉がなくてまた勝手に傷つくだけなんだからさ。
神宮寺レン
…あぁ、そういう事だったんだね。
オレだけじゃなかったんだね。
元々キミが一線を置いていた領域だから、何も言えない。
伝えられて良かったって思いと、聞きたくなかったって思いがぐるぐるしてる。
この思いが叶うことはないってわかってるのに、関係を続けたって別れが来た時にただ、辛さが増すだけだってわかってるのに。
それでも離れられないのはオレの悪いところだね。

…離れるべきなのは分かってる。オレにとっても、相手にとっても。
でも、もしかしたら。なんて。そんな淡い期待を抱いてるんだ。
絶対ありはしないのに。ただ、傷つくだけなのに。
神宮寺レン
疲れてるのは分かってるんだ。
ただ、久しぶりにゆっくり一緒に過ごせる日。
すこしでもたくさん言葉を交わしたいと思っていたのはオレだけだったみたいだね。

キミにとっては久しぶりのオフだからやりたい事沢山あるよね。
オレに飽きたわけじゃないよね。
久しぶりだから不安になるけど、大丈夫。
キミの言ってくれた言葉を信じるよ。

…信じる。